七草ファミリークリニックでは新型コロナの予防接種を行っています詳しくはこちら

胃カメラ(胃内視鏡検査)・胃がん検診– gastroscopy, upper GI endoscopy –

浜松市中区の七草ファミリークリニックでは,鼻からの胃カメラ,麻酔を使った苦しくない胃内視鏡検査,胃カメラによる胃がん検診を実施しています.

目次

胃カメラ(胃内視鏡検査)について

日本人の胃がん罹患率は高く,男性ではすべてのがんの中で1位,女性では乳がん・大腸がんに次いで3位,男女の合計では2位となっています.
胃がんは早期に発見し適切な治療を受ければ90%以上が治癒しますが,早期胃がんは症状がほとんどなく検診などで偶然発見されることがほとんどです.
自覚症状が出る頃には病気が進行している場合が多く,進行胃がんの治癒率は50%未満になりますので,胃カメラによる早期発見がなにより重要です.

胃カメラは胃のみならず食道,十二指腸も詳細に観察する検査で,食道・胃・十二指腸の病気を診断するのに最も有効な検査です.
以下のような症状がある方はぜひ一度胃カメラを受けられることをお勧めします.
・胃の検診(バリウム検査)で異常を指摘された
・胃が痛い
・食欲がない
・食後に胃が張って苦しい,胃が重い感じがする
・ゲップが多い,胃酸が逆流する,食べものが詰まる感じがする

レーザー光内視鏡による胃カメラの特徴

当院ではフジノン(富士フィルムメディカル)社製のレーザー光内視鏡システムを導入しています.
本システムは通常観察用の白色光用レーザーと,血管や表面構造観察用のBLI(後述)用レーザーの2波調のレーザー光源を搭載しており,これらを組み合わせ光の強さの比率を変えることで従来の内視鏡よりも病変を発見・観察しやすくなっています.

主に短波長(青色)レーザー光を用いて粘膜表面の血管や表面構造(凹凸や腺管の形状や配列)を観察することにより,良性腫瘍(腺腫)や悪性腫瘍(がん)を診断することが可能です.
短波長(青色)レーザー光と白色レーザー光を併用し,さらに画像処理で赤色を強調することで粘膜の微妙な色の違いがよく分かるようになり,がんや炎症などの病気が見つけやすくなります.
通常の白色光による観察
最新型のレーザー光内視鏡は従来の内視鏡より高画質なため,通常の白色光による観察でも十分な描出力があります
BLI による観察
粘膜表面の血管が青〜緑に見えるため,血管増生部分(がんや炎症など)が周囲の正常な粘膜と区別しやすくなります
LCI による観察
がんや炎症の部分は正常粘膜より赤く見えるようになるため,病変を見つけやすくなります

(画像はいずれも富士フィルムメディカルのwebサイトより)

当院の胃カメラで診断した病変

胃カメラの流れ

STEP
事前診察
  • 緊急の場合を除き,基本的に胃カメラは予約制です.
    検査をご希望の方は事前に一度,ご来院ください.
    【検査実施日】 月曜〜土曜(水・土は午前中のみ)
  • 症状,他の疾患,現在服用している薬 などをお尋ねします.(胃カメラ用の問診票にご記入ください)
  • 他院で薬を処方されている方は,内容が分かる『おくすり手帳』などをお持ちください.
  • 検査日,麻酔の方法,注意事項 などについてご説明し,検査申込書をご記入いただきます.
  • 診察後に血液検査があります.
STEP
前日
  • 夕食は消化のよいものにして,21時までに済ませてください.
  • 前日の飲酒は控えてください.
STEP
当日朝
  • 朝食は抜いてください.水分(水,お茶)は飲んでも構いません.
     ※ 午後に胃カメラ予定の方は,朝7時までに朝食(消化のよいもの)を済ませて,昼食は抜いてください
  • 朝のお薬がある場合は,検査の3時間前までにコップ1杯以上のお水で内服してください.
  • 糖尿病で内服薬・インスリンを使用中の方は,当日朝は使用しないでください.(低血糖になるため)
  • 検査の30分前までに来院してください.
STEP
来院後
  • 血圧測定(当日の血圧が高い場合,検査を実施できません)
  • 検査の準備(鼻・のどに麻酔をします)
  • 鎮静剤(ウトウトする薬)を使用する場合は,前腕の血管に注射用の針を入れます.
    鎮静剤は検査室に入ってから,検査直前に使用します.
     ※ 鎮静剤を使用する場合は,車・バイク・自転車を運転して帰ることはお控えください.
  • 検査は5〜10分で終了します.
  • 胃炎や胃潰瘍などがあってピロリ菌の感染が疑われる場合は,ピロリ菌検査を実施することがあります.
  • 血液をサラサラにする薬を飲まれている方は,組織検査(病理検査)を行えません.
STEP
検査後
  • 検査終了後に胃カメラの結果をご説明します.
  • 鎮静剤を使用した場合は,目が覚めるまで1時間程度お休みいただきます.
  • 組織検査を行った場合は,後日(およそ1週間後)結果をご説明します.
  • 飲食は検査の1時間後から可能です.

※当院では検査を分かりやすく,詳細に,正確にお伝えするために,また情報開示の観点から,検査を受けられた方全員に写真入りのレポートをお渡ししています.

胃カメラの費用

【検査で異常がなかった場合】
3割負担の方で窓口負担は約4,000円〜5,000円程度になります.

【炎症や腫瘍を認め組織検査をした場合】
3割負担の方で窓口負担は約6,000円〜12,000円程度になります.

(上記費用に診察料,胃カメラ以外の検査料,投薬料などは含まれません)
(採取した組織の数により検査費用が変わることがあります)

胃カメラ用 各種書類ダウンロード

当院での内視鏡検査をご希望の方は,以下の内視鏡用問診票をご記入のうえお持ちください.
内視鏡検査用 問診票

また胃カメラの簡単な説明書にあらかじめ目を通しておいてください.
胃内視鏡検査を受けられる方へ

※ PDFファイルを見るためには,Adobe Reader というソフトが必要です.Adobe Readerは無料で配布されていますので,こちらからダウンロードしてください.

鼻からの胃カメラの受け方【動画】

食道・胃・十二指腸を調べるための,鼻からの胃カメラの受け方について動画で分かりやすく説明しています(約4分30秒)
(オリンパス『おなかの健康ドットコム』より)

口からの胃カメラの受け方【動画】

食道・胃・十二指腸を調べるための,口から入れる胃カメラの受け方について動画で分かりやすく説明しています(約4分)
(オリンパス『おなかの健康ドットコム』より)

胃カメラに関する,よくあるご質問

胃カメラは苦しいですか?

当院では開院以来2万件以上の内視鏡検査を実施している熟練した内視鏡医が検査を行っています.
(他の医療機関ではアルバイトの医師が検査を実施しているところも多いです)

また当院では鼻からの内視鏡検査を実施しておりますので,従来の口からの胃カメラと比べて検査に伴う苦痛は格段に軽減しています.

さらに検査に伴う苦痛や恐怖感を極力軽減するために,静脈麻酔を使用して眠っている間,もしくはウトウトしている間に検査を行う方法(無痛検査)を基本としています.

なお,静脈麻酔の使用後は当日夜までお車の運転ができませんので,ご注意ください.
ご自分で車を運転して帰りたい方は鼻の局所麻酔のみの検査となります.

胃カメラ検査申し込みの際に静脈麻酔の使用を希望されるかお尋ねします)

※ 鼻腔が狭く鼻からの内視鏡挿入が不可能な場合は,口からの胃カメラ検査となります.

胃カメラは保険適用になりますか?

胃痛や胃部不快感,胸焼けや吐き気,食欲不振などの症状がある方は保険適用です.以前,胃がんの治療を受けた方やピロリ菌の除菌治療を受けている方も保険適用になります.

また健診(胃のバリウム検査)で異常を指摘された方(慢性胃炎や胃ポリープなど)も保険適用になります.

一方,まったく症状がない方で,健診や人間ドックの一環として検査を希望される方は自費診療となります.

※ 浜松市内在住の方は,浜松市の胃がん検診として胃カメラを受けることができます.

胃カメラは何年に1回受ければいいですか?

職域健診では1年に1回バリウム検査を受けるのが一般的ですが,それと同じように全員が1年に1回胃カメラを受ける必要はありません.

【1年に1回胃カメラを受けた方がいい方】
ピロリ菌がいる方・過去にピロリ菌の治療を受けたことがある方
胃粘膜下腫瘍がある方
胃がん治療後の方
食道がん,十二指腸がんなどの治療後の方

【1年おき(2年に1回程度)で問題ない方】
ピロリ菌がいない方(未感染の方)

健診(バリウム検査)で胃にポリープがあると言われました.切除した方がいいですか?

胃のポリープはほとんどが胃底腺ポリープ過形成性ポリープのどちらかです.

胃底腺ポリープが癌化することはありませんので,胃カメラで胃底腺ポリープであることが確認できれば切除の必要はありません.

一方,過形成性ポリープは稀に癌化することがありますので注意が必要です.
しかし一般に過形成性ポリープはピロリ菌に感染した胃粘膜から発生し,ピロリ菌の除菌治療により縮小・消失することが多いため,切除を考えるよりもまずはピロリ菌感染の有無を確認・除菌治療を検討すべきです.

目次