一般内科の診療
高血圧,脂質異常症,糖尿病,高尿酸血症などの生活習慣病や貧血の診断,定期検査と治療
風邪,インフルエンザ,扁桃腺炎などの診断治療,
胃腸風邪(嘔吐下痢症,ウイルス性胃腸炎,ノロウイルス感染症)などの感染性疾患,
花粉症・じんましんの治療やアレルゲン検査
などを実施しています.
主としてウイルス感染によって起こる上気道の炎症で,鼻水,咳,痰がらみ,喉の痛み,発熱などの症状を起こします.インフルエンザほど重い症状が出ることはありませんが,こじらせると気管支炎や肺炎などを起こして重症化することがあります.経過を見ながら,咳や痰がらみ,発熱などの症状が悪化したり,症状が長引く場合には受診するようにしましょう.
毎年主に冬に流行するインフルエンザは,インフルエンザウイルスが上気道に感染して起こります.1-数日の潜伏期間を経て38℃以上の高熱や全身の筋肉痛,関節痛,咳・痰がらみなどの重い症状が現れます.免疫力が低下していると気管支炎や肺炎を起こしやすいうえ,脳炎などの合併症を起こす可能性もあります.インフルエンザは感染力が強いため,早めに受診して周囲に感染を広げないように気をつけましょう。
空気中に飛んでいる花粉が,鼻や目に入ることにより起こるアレルギー症状を花粉症と呼びます.毎年,樹木や草花の花粉が飛ぶ季節に繰り返して起こるのが特徴です.いったん花粉症になると完全に治すことは難しいですが,日頃の生活に十分注意し,早めに診察を受けて自分にあった薬を服用すれば,花粉症の季節を支障なく過ごすことができます.またどの花粉に対するアレルギー症状なのかを血液検査(アレルゲン検査)で確認することでご自身が花粉症を起こす期間(季節)を把握することができます.
高コレステロール血症などにより動脈硬化が進むと動脈壁が硬くなり,血圧が下がらなくなります.その結果心臓の負担が大きくなり心不全を引き起こすこともあります.心筋梗塞や脳出血などのリスクを下げるためにも血圧のコントロールは不可欠です.高血圧は,遺伝的な要因や塩分の過剰摂取,喫煙や飲酒,運動不足による肥満,ストレスなどさまざまな要因が重なって発症すると考えられています.
血液中にはコレステロールや中性脂肪のような脂質が含まれています.この脂質過剰が続いた状態や,善玉コレステロールが少ない状態が脂質異常症です.血管内の過剰な脂質が動脈壁に付着すると壁が厚くなって内腔の狭窄を起こし,血流が悪化します.脂質異常症の原因は,過剰なカロリー摂取,喫煙や飲酒,運動不足による肥満などが挙げられ,遺伝的な要因にも左右されます.また女性は閉経後に発症リスクが上昇するため注意が必要です.
高血糖の状態が続く病気です.血糖は膵臓から分泌されるインスリンによって細胞に取り込まれ,筋肉や脳細胞のエネルギー源となりますが,過剰になると動脈硬化が進行したり全身の毛細血管にダメージが蓄積して深刻な合併症を引き起こします.日本人(を含む黄色人種)はもともと遺伝的にインスリンの分泌量が少ない傾向があるため,糖質を摂り過ぎると血糖が下がりにくくなり,糖尿病を発症しやすくなります.糖尿病が進行すると傷が治りにくくなったり,感染しやすくなったり,白内障や骨粗しょう症などの合併症が起こりやすくなります。
血液中の尿酸値が高くなった状態が高尿酸血症で,この状態が長く続くと尿酸の結晶が身体のあちこちに沈着して痛風発作を引き起こします.高尿酸血症は高血圧や脂質異常症,糖尿病などの生活習慣病や慢性腎臓病を合併しやすいことが分かってきていて,放置すると動脈硬化が進行し,心筋梗塞や脳卒中などを起こすリスクも高くなります.尿酸を下げる生活習慣は他の生活習慣病の改善にもつながります.食事療法・運動療法に取り組みましょう.(尿酸値が8.0mg/dL以上の方はお薬による治療がお勧めです)
血液中の血色素(ヘモグロビン=赤血球の中にある酸素を運ぶ色素)が減少した状態です.全身に十分な酸素が行き渡らないため疲れやすかったり息切れしやすくなったりします.貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血ですが,なかには再生不良性貧血や巨赤芽球性貧血などの悪性の貧血の場合もありますので,貧血症状のある方は病院を受診するようにしましょう.
骨密度(骨塩量)が減って骨がもろくなり,骨折しやすくなった状態です.進行すると背骨などが身体の重みに耐えられず,複数箇所で骨折してしまう場合もあります.閉経した女性は女性ホルモンの変化により骨密度が低下しやすいため,定期的に骨密度の検査を受けることをおすすめします.高齢の方が骨折すると寝たきりの状態になりやすいため,骨密度を低下させないように予防するのが重要です.日頃からカルシウムやビタミンなどの栄養をしっかり摂り,日々の運動で骨密度の低下を予防しましょう.